お食い初めは赤ちゃんが食べ物に困らないように、健康と長寿を願いを込めて行う大切なお祝いのひとつです。しかし初めてのことで分からないことも多いですよね。そこで今回はお食い初めに必要な食器など準備段階から当日の順番ややり方までお食い初めの基礎知識についてご紹介します。
#1 お食い初めまでに準備するもの
お食い初めには普段使わない食器や食材があるので予め準備しておきましょう。
1.1お食い初めに使う食器
お食い初めのとき、料理を盛り付ける食器は漆器や素焼きを用いることが一般的です。男の子は全部が朱塗りの食器、女の子は外側は黒塗りで内側が朱塗りの食器を使い、箸は両端が細くなっている「祝い箸」を使います。
ただ、最近は自宅で簡単に済ませる家庭も多くなっています。食器をすべて揃えるのは大変なので、自宅にあるベビー食器セットを使っても問題はありません。
1.2お食い初めのメニュー
お食い初めのメニューは地域によって変わりますが一般的には以下になります。
★タイ
お膳の中で目玉メニューとなる尾頭付きのタイ。タイは紅白を連想させ、栄養価も高いことからお食い初めのメニューに選ばれています。お食い初めの席が映えるタイはもちろん、地域によってはサンマやアジなどをお膳に並べる過程もあるので絶対にタイである必要もありません。
タイを自宅で尾頭付きのまま焼くのは大変です。購入するスーパーによっては料理までしてくれるところもあるので相談してみると良いでしょう。
しかし、時期によってタイがスーパーなどに並んでない時もあります。最近ではネットでお食い初め用のタイを販売しているので、早めに予約をしておくと時期外れてタイがないと焦る心配もありません。
★赤飯
慶事といえば赤飯ですよね。赤飯には邪気祓う魔除けの意味があると言われています。
★お吸い物
お吸い物にはハマグリが一般的に使われ、ハマグリはパートナーに恵まれるようにという意味もあります。
★煮物
にんじんや大根、しいたけやたけのこなど旬の野菜をたくさん使うことができるのでお膳に色合いが出て華やかになります。にんじんなどお花の形に切るとさら華やかさが増しますね。
★香の物
香の物に使われる野菜に決まりはありません。長寿の意味があるとされる香の物の代わりに、なますやタコの酢の物を用いても問題はなくご家庭内で相談して決めると良いでしょう。
1.3歯固め石
歯固め石は「歯固めの儀式」で使います。お宮参りを行った神社で貰ってくることができますが、もしお宮参りを行っていなくても近所の神社で石だけをもらうことができるので相談してみましょう。
近所に神社がない場合は河原に落ちている石でもかまいませんが、お祝いに使うため見た目がキレイな物を選ぶと見栄えも良くなります。赤ちゃんが使うものなのでしっかりと洗い清潔を保つようにしましょう。
お食い初めが終わったら神社や河原など元の場所に感謝の気持ちを込めて戻しましょう。
#2 お食い初めの場所、日程、誰を招くの?
お食い初めは親戚などを招いて行うことが多く、日程や場所を決めるのにも一苦労です。最も良い日程や場所の決め方を見ていきましょう。
2.1日程や場所を決めよう
お食い初めは「百日祝い」とも言われているように、生後100日~120日ころに行うのが一般的です。お仕事の関係や招待する人の都合などもあるので、100日ぴったりに合わせなくても赤ちゃんやママの体調を第一に考えて日程を決めましょう。
場所は自宅またはレストランや料亭などでお祝いコースを行っているところもあります。みんなで美味しい料理を楽しみながらお祝いをしたい場合はレストランなどで行うといいでしょう。自分たちで料理を準備しなくてはいけませんが、自宅で行うと赤ちゃんの負担も少なくゆっくりできるメリットもあります。
2.2祖父母、親戚を招待しよう
お食い初めは両家の祖父母や親戚を招いて行うことも多くありますが、遠方に住んでいて出席できない場合は赤ちゃんと両親だけでも問題ありません。
もし出席できないときは、記念写真を撮って送ってあげると喜ばれます。
2.3忘れがちな服装のこと
意外と準備の段階で忘れがちなのが服装です。
★赤ちゃん 一般的には和装ですが、これは昔の生まれたばかりの頃は白い産着を着ていた赤ちゃんが100日のお祝いのため色のついた小袖を着せていた事から始まっています。しかし赤ちゃんにとっても和装は負担になるため、そっと上からはおらせる程度またはセレモニードレスやおしゃれ着で済ませても良いでしょう。
★父母 大人の方は普段着で問題ありません。お食い初めをレストランや料亭なので行う場合はフォーマルな服装が望ましいでしょう。
#3 お食い初め当日の順番、誰が食べさせるの?
実際にお食い初め当日は誰が何をするのか、食べさせる順番など決まり事が多々あります。絶対にそうしなくてはいけない!ということはありませんが、把握しておくだけで赤ちゃんに負担なくスムーズに行うことができます。
3.1お食い初めは最年長者が食べさせる
お食い初めは赤ちゃんにお膳を食べさせる(食べさせるマネ)人が必要です。それは、「養い親」といい身内の中の最も長生きをしている最年長者のことをいいます。養い親がお食い初めをすることは赤ちゃんが健康で長生きをするようにという願いを込められているのです。
男の子であれば男の養い親、女の子であれば女の養い親が膝の上に座らせて赤ちゃんにお膳を食べさせてあげます。最近では親戚一同が集まることが無くなってきており、祖父母の中で養い親の役を務めることが多くなっています。もちろん、赤ちゃんと両親で行うときはパパやママが養い親でも問題はありません。
3.2食べさせる順番
お食い初めではお膳を食べさせる順番があります。
①ごはん
②お吸い物
③ごはん
④魚
⑤ごはん
⑥お吸い物
が基本の流れです。煮物や香の物など他に食べさせるものがある場合は、上記の①~⑥のあとに
⑦ごはん
⑧煮物
⑨ごはん
⑩お吸い物
⑪ごはん
⑫香の物
と「ごはん・お吸い物・ごはん」の流れの間に挟んで食べさせます。これを3回繰り返し「歯固めの儀式」を行い歯固めの儀式終了後、最後に
⑬ごはん
⑭お吸い物
⑮ごはん
を赤ちゃんのお口に運んで終了です。もちろん赤ちゃんは食べることができないので、お膳の料理は大人の方で召し上がって問題ありません。
3.3歯固めの儀式
歯固めの儀式は石のように丈夫で頑丈な歯が生えてきますようにという願いを込めておこなう儀式です。
★歯固め石に箸を軽くちょんとあてます
★その箸を赤ちゃんの歯茎に軽くちょんとあてます
歯固めの儀式を行う際は「強い丈夫な歯が生えますように・・・」と思い込めながら行うと良いでしょう。
#4 まとめ
お食い初めは生まれてきた赤ちゃんが食べ物に困らず、健康で長生きできるようにと願いながら行うお祝いです。
いろいろと順番ややり方がありますが、赤ちゃんの体調を第一に考えて無理なく行えると素敵なお祝いとなるでしょう。
百日記念としてお食い初め前後で記念写真を撮影して子どもの成長を残しておくのもいいかもしれませんね!
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