七五三は子供の成長をお祝いする大切な行事です。一般的に女の子は3歳と7歳、男の子は3歳と5歳をお祝いします。 しかし、年の数え方は満年齢か実年齢か、神社へのお参りや写真撮影はいつするべきかなどに迷う家庭も少なくありません。 七五三を祝う時期とその理由を紹介していきます。ベストな時期に素敵な思い出を残してください。
#1 七五三を祝う時期は?実年齢と数え年について
七五三は名前の通り、3歳、5歳、7歳に祝う行事ですが、もともとは数え年という考え方で年齢を数えるのが主流でした。今では数え年ではなく、実年齢で祝う家庭も多いです。実年齢と数え年の違いと理由について説明をします。
1.1 数え年とはそもそも何か
数え年とは生まれた時を1歳と数え、それから新年を迎える度に1歳ずつ年を取っていくというものです。例えば12月31日に生まれた子どもは生まれた時点ですでに1歳で、1月1日になれば2歳です。数え年で数えると本来の年齢よりもプラス1~2歳大きくなってしまいます。
これは日本ではそもそも個人の誕生日を祝う習慣がなく「新年にみんなまとめて1歳年を取る」という考え方と、「胎児からすでに人生が始まっていて、胎児のときが0歳、誕生して1歳になる」という考え方からきています。
七五三を祝う時期は2019年の場合、このようになります:
年齢 | 3歳 | 5歳 | 7歳 |
数え年 | 2017年生まれ | 2015年生まれ | 2013年生まれ |
実年齢 | 2016年生まれ | 2014年生まれ | 2012年生まれ |
1.2 七五三を祝う時期は数え年と実年齢どっちがいいの?
数え年で七五三を祝う場合、幼い写真を残すことができます。特に2歳から3歳のころの子どもの成長は著しいです。数え年の3歳で七五三の写真を撮ればまだ赤ちゃん感の抜けきらないあどけなさを残すことができます。
一方、七五三の行事は幼い子供にとっては非日常であり、楽いくおめでたいことではありますが、負担にもなってしまいやすいです。慣れない衣装で行儀よく、機嫌よく居続けるのが難しいかもしれません。
また、早生まれや小柄なお子さんはレンタルできる着物のサイズが合わず、選択肢が限られてしまう可能性もあります。女の子の場合、まだ髪が生えそっていないこともあるでしょう。
実年齢の方が落ち着いて七五三を祝いやすいかもしれません。
数え年と実年齢、どちらが間違いというわけでもないので、子供の成長に合わせて選択をするのが1番です。
1.3 こんな理由で数え年か実年齢かを決めるのも有り!
七五三は数え年にするか実年齢にするかは子供の成長だけでなく、大人の都合で決めてしまってもかまいません。たとえば兄弟がいる場合は上のお子さんは数え年、下のお子さんは実年齢で一緒に祝ってしまうのも有りです。
#2 七五三の神社のお参りの時期は?

神社に七五三のお参りをする時期について紹介をします。
2.1 神社にお参りする時期は正式には11月15日、大安吉日
神社に七五三のお参りに行くのは正式には11月15日、あるいはそれに一番近い大安吉日です。11月に入ると神社側も七五三に合わせて飾り付けを行ったりイベントを催したりします。
2.2 混雑するのならばずらしてもOK
11月に入ると七五三の参拝客で神社は混みあいます。特に土日は酷いです。ゆっくりと参拝できなかったり、お子さんの負担が大きくなってしまったりすることもあるでしょう。
11月にこだわり過ぎず各家庭が参拝しやすい時期に参拝して大丈夫です。真夏を避け、9月~12月頃まで七五三のお参りをしてもおかしくありません。もちろん、それ以外の時期であっても祈祷などを受けることができます。
2.3 ピーク時に七五三のお参りをするならば予約を早めに
11月に入ると主要な神社は七五三客で込み合います。祈祷、着付け、お参り後の食事などを考えているのならば早めに予約するのがおすすめです。
また、車で神社に行く場合は駐車場についてもあらかじめ調べておきましょう。
#3 七五三の写真撮影は?

現代の七五三の行事で写真撮影は欠かせません。写真撮影の時期について紹介します。
3.1 神社のお参りに合わせて写真撮影
写真館で着付けをし、写真撮影を行ってから神社にお参りをすると七五三の行事を1日で済ませることができます。神社によっては写真館が併設してあることも。
そうでない写真館の場合はレンタル衣装で外出する際のルールについて必ずチェックしてください。
七五三の参拝先にフォトグラファーに来てもらう出張撮影を利用される方も最近増えています。出張撮影では、神社などでのご家族の自然な雰囲気を撮影できるのが魅力ですね。
着付けやヘアセットなどの準備から神社での祈祷や記念撮影、会食会場までをもしっかりと写真に残すことができます。
また、スタジオ撮影とは違い、参拝先などでのご家族の自然な雰囲気を撮影できるのが魅力ですね。子どもの自然な表情を撮りたいという方は出張撮影で素敵な写真を残してあげるのがおすすめです。
3.2 誕生日やほかの行事などと一緒に写真撮影
七五三の撮影だけでなく、ほかの行事と合わせて写真撮影をするのもおすすめです。例えば親族の還暦祝いや下のお子さんのお宮参りなどと一緒に、などというケースです。親戚一同と写真を撮ることができます。
11月、10月の写真撮影や衣装レンタルは予約が取りづらかったり割増料金になってしまったりすることもあるので、それ以外の時期に写真を撮影して、参拝は別の日にするのも合理的です。
写真撮影をすることで、後日の参拝時にレンタル衣装がお得になることもあります。
3.3 日焼けをしてしまう夏前に撮影
せっかく七五三の写真を撮るのですからかわいらしい写真にしたいものです。夏になる前、日に焼ける前に撮影をすることで色白のお子さんの写真を残すことができます。
夏前の時期ならば予約が取りやすい上に、料金も割引が効くことが多いです。夏の間「こんなに焼けちゃって七五三までに肌が戻るかしら?」というやきもきとも無縁でいられます。
#4 まとめ:七五三は時期にこだわり過ぎるよりも祝う気持ちが大切
七五三を祝う時期について、昔は数え年が主流でしたが、今は実年齢でお祝いすることも一般的になってきました。本来の年齢よりもマイナス1歳で祝う数え年はあどけなくかわいらしい姿を写真に残すことができますが、お子さんの成長や家庭の事情によっては実年齢で祝ったほうが負担を少なくし、落ち着いて祝うことができるでしょう。
神社への参拝や写真撮影は11月15日、およびそれに近い大安吉日が正式ですが、それゆえに混雑が予想されます。予約が取りづらいこともあるので、敢えてずらすのもおすすめです。
七五三の時期にこだわり過ぎるよりも子どもの成長を祝う気持ちを大切にして各家庭のベストな時期を選択すると素敵な思い出が作れます。