これで安心!七五三の初穂料の書き方や疑問について解説

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2019年10月4日

11月に入ると週末に晴れ着を着た子どもとご家族の姿を見かけることが多くなりますね。七五三は、数え年で3歳・5歳・7歳の節目の年に子どもの成長を祈願する儀式です。七五三のお参りでは、古来より神社でご祈祷してもらう習慣があります。その際に、神社に奉納する謝礼が初穂料(はつほりょう)です。 初めての子どもの七五三では分からないことが多く、先輩のママに聞いたり、ネットで調べたりする方が多いのではないでしょうか。 お祝い事にのし袋は欠かせないアイテムですが、七五三の初穂料の場合、どんなのし袋を選んで、どのように書いたらよいのでしょうか?今回はその辺りの疑問についてお答えしていきます。

#1 そもそものし袋が必要?

結論から言いますと、神社にお納めするお金はのし袋に包むことがマナーです。ただし、白封筒に入れても良いとされています。なお、白封筒を用いる際には、郵便番号の欄がある封筒はタブーですので気をつけましょう。何も印刷されていない白い封筒を選んでくださいね。

 

封筒でも良いという意見の背景には、大きな神社では受付が混み合うため事務的になっており、のし袋に入っていると係りの方がかえって面倒なことが考えられます。実際に受付で見ていると、何にも包まずにそのままお財布から出してお支払いしている方もいます。それでも特に問題はないのでしょうが、大事な子どものハレの日にご祈祷をお願いするのですから、ここはのし袋に丁寧に入れて、「よろしくお願いいたします」とひと言添えてお支払いするのが礼儀といえるでしょう。

 

なお、初穂料では、水引がリボン結びになっているものを準備してください。同じ慶事用ののし袋でも、婚礼用に使用する水引が「あわじ結び」や「結切」ののし袋ではないので、くれぐれも間違えないでくださいね。のし袋のパッケージの後ろに使用用途が書いてありますので確認してから購入するとよいでしょう。

#2 初穂料ののし袋の書き方を覚えよう!

 

のし袋は用意したけれど、さて初穂料の場合はどう書いたらいいのか迷いますよね。そこで詳しく解説します。

2.1 毛筆か筆ペンで書く

毛筆を使って墨汁で書くことが望ましいですが、筆ペンまたはサインペンを使って書くことが多くなってきました。ただし、筆ペンも難しいからとボールペンや万年筆などを使わないように!慶事では幸せが太く長く続くように、濃い墨ではっきりと書くのが礼儀です。弔事では薄い墨を使って細く薄く書きますが、これには「涙で薄れる」という意味があります。ボールペンを使うと、どうしても細く弔事で書く字のようになってしまうので、マナー違反となるわけです。

2.2 表書きの書き方とは?

七五三の初穂料の表書きは、以下の通りです。

 

水引の上段中央:「初穂料」もしくは「御初穂料」と書きます。
水引の下段中央:ご祈祷を受ける子どものフルネームを書きます。

 

「初穂料」という字はけっこう画数が多いので、少し書きづらいかもしれませんね。特に短冊が入っているのし袋の場合、短冊に文字を書こうとすると、いよいよ緊張するものです。
短冊はもともと豪華な飾り付きののし袋の場合に文字を書きにくいなどの理由で別に書けるように用意されているものなので、巾の狭い短冊に無理して書く必要はありません。むしろ、のし袋に直接書くのが正式です。
ただし、直接書く前に2~3回筆慣らしを兼ねて練習した方が良いかもしれませんね。

2.3中袋(金額)の書き方
 

のし袋の中にある中袋には、下記を記入します。
表:包んだお金の金額
裏:郵便番号(〒○○〇-○○○〇)、住所、子どものフルネーム

 

金額は大字(だいじ)で書く
大字という言葉を初めて聞いた方も多いと思いますが、漢数字の代わりに用いられる「壱」、「弐」、「参」といった漢字が大字です。

 

例えば、初穂料が10,000円の場合、原則、数字は大字を使って「金壱萬円」と書きます。
「円」も旧字体を使うと「金壱萬圓」となり、さらに重々しいイメージになります。
しかし、筆や筆ペンを使って書くのはかなりむずかしそうですね。最近は普通の漢数字で「金一万円」と書く方が多くなってきましたが、それでも構いません。

 

一、二、三などの単純な字形の漢数字ではなく難しい大字を使う理由は、金額を書き変えられることを防ぐためです。一、二などは横の棒「一」を足せば、一が二に、二が三に、一に縦の棒「|」を足すと「十」になるなど、すぐに改ざんできるからなんです。数字の改ざんは、時には大きな問題につながりかねません。
大字で良く使われる下記の数字は、この機会に覚えておきましょう。

 

漢数字

大字

#3 ふたり・兄弟の場合はどうする?

 

Photo by: 石本文子さん、大阪府大阪天満宮

 

七五三のお祝いは、一家庭で一人とは限りません。7歳と5歳、あるいは7歳と3歳など、兄弟姉妹が一緒に七五三を迎える家庭は少なくありません。一人と比べると、晴れ着の用意も二人分あるので、準備がいろいろ大変そうですね。
初穂料も一人10,000円とすると、20,000円必要ですので、出費がかさむのは親として少し大変かもしれません。

 

ところで、二人一緒の場合、のし袋は1つにまとめても良いことをご存じでしょうか? 
二人以上で1つののし袋を使う場合は、連名で記載すれば大丈夫です。名前は、年齢の順番に書きます。一番年上の子の名前を最初にフルネームで書き、その左に二人目の子の名前を書きます。二人目以降は姓はなしで名前だけで良いです。三人目がいたら、二番目の子の隣に書きます。中袋の名前も同様に連名で記載してください。

 

もちろん、一人ひとり個別にのし袋を用意するのも丁寧で良いことですが、神社側では別々であっても、一つにまとめてあってもそれほど気にしていませんので、お好きな方法で良いと思います。


七五三が近づいてくると、ママは子どもの晴れ着の準備や写真スタジオなどの予約など、やることが細々といろいろあるので、のし袋の記入はつい後になってしまいがち…。
のし袋を書くのは何度やっても緊張する作業ですから、余裕のあるうちに準備しておきましょう。当日になって慌てて書いて、字を間違えてしまった!なんてことがないように、やるべきことは早めに済ませて、当日は用意万端で楽しい七五三を迎えてください。

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