七五三にふさわしい父親の服装とは?ポイントとマナーを解説

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2019年9月20日

可愛いお子さんの七五三は家族にとって一大イベントですね。きれいな衣装に身を包んだお子さんと写真館で家族の記念写真を撮ってもらうご家庭が多いのではないでしょうか。主役のお子さんの衣装は早くから準備し、ママも洋装にするか和装するかなどほぼ決まっていると思いますが、意外と直前になって「あれ、何を着ていけばいいの?」と気になってくるのがパパの服装コーデですね。ママも子どもと自分の服装ばかりを考えていて、パパの服装の準備を忘れていたという話はよくあることです。 そこで、今回は七五三での父親の服装にスポットを当てて、どんな衣装がふさわしいか詳しくご紹介します。

#1 七五三にふさわしい父親の服装選びのポイントとは?

Photo by: 笠谷和也, 大阪府泉大津市奈加美神社

 

大切な我が子の七五三に際し、父親はどんな服装にしたらよいかポイントをお伝えします。

1.1 親の服装選びは「格」を基準にする

「格」という言葉を聞いたことはないでしょうか。「格」はフォーマルな儀式の場での装いのマナールールです。簡単にいうと、女性が着物なのに男性がラフな格好では格が合っていないといえます。場の空気を読むことが服装選びでも必要ですが、七五三での親の服装も格が基準になります。

1.1.1 子どもより派手にならないように格を下げる

七五三では親が正装をする必要はありません。主役の子どもが正装なので、子どもを引き立てる意味でも格を下げましょう。七五三の親の服装は、一般的に「準礼装」か「略礼装」です。男性の「準礼装」とは、いわゆるブラックフォーマルと呼ばれる礼服、略礼装はグレーやネイビーいったカラーのダークスーツです。いわゆるビジネススーツになります。ビジネススーツのブラックスーツは同じ黒でも真っ黒な礼服とは異なり少しグレーがかっています。

1.1.2 夫婦間で格が不揃いならないように注意

母親が準礼装であれば、父親も同格となるように準礼装が好ましいでしょう。たとえば、母親がフォーマルスーツなのに父親がビジネススーツ、または父親がフォーマルスーツなのに母親がカジュアルなスーツを着用すると、「格」がそろっていないことになります。

 

洋装か和装のどちらかに統一する必要はありませんが、格をある程度そろえることがポイントです。母親が着物を着る場合、父親はフォーマルスーツを着ることで格をそろえることができますが、実際には七五三の父親の服装で礼服はあまり選ばれていないようです。

 

複数の写真スタジオへのアンケートでも、七五三の家族写真撮影時に礼服を着ている父親はまずいないということでした。要するに、夫婦間での衣装のバランスにも気を付けることを心がけるようにしましょう。
 

#2 父親の服装は「スーツ」が基本

 

七五三の父親の服装ではスーツを着用するのが一般的ですが、ここでは七五三にふさわしいスーツ、ワイシャツ、ネクタイの選び方のポイントをお伝えします。

2.1 ビジネススーツが一般的

父親の服装はビジネススーツがおすすめです。スーツの色の傾向は、チャコールグレー、濃紺、ブラックなど。先述しましたが、礼服を着ている父親はほとんど見られず、9割がダークスーツといってよいでしょう。
普段スーツを着ないという方は、これを機に購入してみてはいかがでしょうか。ダークスーツがあれば、結婚式などのフォーマルな場でも利用できます。

 

形はダブルでもシングルでもどちらでもOKです。また、お子さんのお祝いの日ですから、仕立てと生地の良いものを選びたいですね。

 

また、スーツとのコーデというとネクタイとワイシャツだけではありません。意外と気になるのが靴下です。靴下の色はスーツの色に合わせたものを選んでくださいね。ご祈祷の際に靴を脱いで拝殿に上がるとき、派手な色や柄の靴下、穴が開いている靴下を履いていて恥ずかしい思いをしないように気をつけましょう。

2.2ワイシャツは白または薄めのカラー

ビジネススーツの場合は白のワイシャツとのコーデが無難ですが、薄めのブルーやピンクのワイシャツでもOKです。むしろ若々しい印象になるかもしれませんね。ダーク系やスーツと似たようなカラーのワイシャツは避けましょう。

2.3ネクタイは無地の明るい色合いがおすすめ

七五三は慶事なので、無地のワインレッドやピンクなどが華やかでお祝いの場にふさわしいでしょう。普段、お仕事では落ち着いた色のネクタイをしている方もこの日は少し雰囲気を変えてみてはいかがでしょうか。お子さんの衣装の色と合わせるのもおすすめです。

 

斜めストライプ、黒や白など、お祝いの場に適さない色や柄もあるようですので、不安のある方はネクタイ売り場などで聞いてみるとよいでしょう。

2.4 ポケットチーフでおしゃれ度アップ

主役の子どもには晴れ着を準備し、母親も七五三のためにスーツやワンピースを新調される方もいるでしょう。父親にしてみれば、「なぜ自分だけ手持ちの代わり映えしないビジネススーツなの?」と思われるかもしれませんね。
そこでおすすめしたいアイテムがポケットチーフです。いつものビジネススーツにさりげなくポケットチーフを添えるだけでグッとおしゃれになります。

 

ポケットチーフは、ネクタイの色に合わせるか、お祝いの「赤」を取り入れるのがコツ。
ぜひポケットチーフで素敵に演出してくださいね。
 

#3 七五三で父親の服装はカジュアルもOK?

 

子どもが洋装の場合に限り、父親の服装はカジュアルでも良いでしょう。カジュアルな服装といっても普段着ではなく、ジャケット着用のパンツスタイル、いわゆるジャケパンはOKです。
ただし、夫婦間で格をそろえるためにも、母親の服装もカジュアルであるべきです。

 

ではどの程度のカジュアルなら良いのでしょうか?
男性の場合、抑えたカラーのジャケット、ボトムはチノパンやスラックス、シャツはボタンダウンが上品なカジュアルの定番といえます。ジャケパンはネクタイなしでもカッコよく見えますが、ハレの場ですのでネクタイはあった方が良いでしょう。カジュアルな服装には細身のネクタイがおすすめです。
Gパン、Tシャツなどラフ過ぎる普段着は、神仏にお参りする服装としてNGです。
 

#4 父親の服装は和装もOK

 

子どもも母親も着物の場合は、父親ももちろん着物を着用できます。
男性の着物選びはむずかしそうですが、七五三にはどんな着物がふさわしいのでしょうか?

 

七五三で着ることができる男性の着物の種類は限られていますが、王道は羽織袴です。
男性が和装というだけで目立ちますので、落ち着いた色を選びましょう。ちなみに、七五三では紋付きの着物を着る必要はありません。「紋無しの羽織袴」を選んでください。

 

レンタルを利用すると羽織から草履まで一式セットで借りられるので、和装のコーディネートに悩む必要がありません。最近は記念写真の撮影時だけ着物を着て、その後の参拝のときはスーツに着替える方も多いようです。
 

#5 まとめ

七五三にふさわしい父親の服装についてご紹介しました。
ポイントは、七五三の主役は子どもなので、子どもが引き立つようなものを選ぶこと、父親と母親の服装の格をそろえることでしたね。
父親の場合はビジネススーツが基本ですが、「ちょっともの足りないな……」と感じる方は、ネクタイやワイシャツのカラー、ポケットチーフでアクセントをつけてみましょう。

また、着物を着る機会がほとんどない男性にとって、着物姿の素敵なパパを演出するチャンスですので、和装にチャレンジしてみるのも良いでしょう。
七五三は子どもの成長を祝う大切な行事ですから、ファッションマナーを守って親としてふさわしい服装でお祝いしてあげてくださいね。
 

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