ポートレート撮影で大事なのはライティングですよね。室内でも室外でも光を意識して撮影してみましょう。今回は、クリップオンストロボ(外付けフラッシュ)を使用したポートレート撮影の方法やコツについてご紹介したいと思います。
#1 ポートレート撮影にはストロボが必要の4つの理由
被写体を明るく見せる
まず、1つ目は被写体が暗くなってしまうということです。特に室内でポートレートを撮る場合に被写体の顔が暗くなってしまう場合はありがちです。そんな時にストロボを使用することで、肌が明るく見え見栄えも良くなりますし、被写体の表情も鮮明に見えるようになります。
被写体と背景を分ける
そして2つ目は、被写体を目立たせるためです。ポートレートの場合、メインにしたいのは背景ではなく被写体ですよね。そんな時はストロボを使い背景を暗く見せ、被写体を明るく引き立たせる方法がよく使用されています。
キャッチライトを入れる
そして3つ目は、キャッチライトを入れるためです。キャッチライトとは、瞳の中に見える光のことです。ストロボを焚くと瞳の中にキャッチライトが入るので魅力的な目元に見えます。ストロボにある、キャッチパネルの形により入るキャッチライトは変わります。
撮影のバリエーションを増やす
最後に4つ目は、撮影のバリエーションが増えるということです。ストロボを使った撮影は夜など暗い場所で使うと思われがちですが、時間帯や天候も関係なく出来ます。また、ストロボも種類が沢山あるので撮影ごとに使い分けることも出来ます。
#2 室内での使い方とライティングのコツ
天井バウンス
室内でストロボを使用する際は、天井バウンスというストロボテクニックがおすすめです。天井バウンスとは一体何かというと、ストロボを天井に向かって焚き、跳ね返った光を使用し撮影をすることです。ストロボは強い光ですので、上から差し込むことで野外の直射日光と同じ状態で撮影ができます。天井バウンスに慣れて来たら、横や後ろの壁も使用し天井バウンスしてみるとより綺麗な写真が撮れます。
天井バウンスの注意点
天井バウンスをする際には注意することもあります。光には反射させる天井や壁の色を吸収する際質があり、それを色かぶりと言います。例を挙げると、赤い壁に光を反射させれば赤い光になります。色かぶりしたまま撮影をしてしまうと、どうしても印象が変わって見えてしまいます。ポートレートのみではなく、物撮りなど撮影でも意識してみましょう。また、黒い壁や天井は光がほとんど反射しません。黒には光を吸収する性質がありますので、撮影時には壁の色をチェックしておくといいでしょう。
#3 室外での自然光に合わせて撮影するテクニック
日中シンクロ
まず、なぜ明るい室外でストロボを焚くのかというと、太陽の光によってできた濃い影を消したり薄くするのにとても効果的だからです。この技法を日中シンクロと言います。ポートレート撮影の際に被写体の鼻や目の下に出来てしまった影も消すことができます。美白効果を狙って行うカメラマンの方も多いですね。
日中シンクロのコツ①シャッタースピード
日中シンクロをする場合は、シャッタースピードが重要となってきます。シャッタースピードが遅いと、白飛びした写真になってします。そのため撮影の際、ストロボの設定は、ハイスピードシンクロにすることがおすすめです。そうすることで、速いシャッタースピードで、白飛びしない綺麗な写真を撮ることができます。
日中シンクロのコツ②逆光
そして、もう一つ注意したいポイントがあります。屋外での撮影時は逆光で撮ることがおすすめです。順光での撮影は顔が綺麗に映るメリットもありますが、鼻や目の下などに影ができやすいのです。逆光での撮影は顔が暗く見えてしまうと思ってる方が多いと思いますが、そんな時にはストロボを使用し、日中シンクロを狙いましょう。逆光なので、まぶしい表情にもなりませんし、ストロボの光の効果で顔も綺麗に見えます。
日中シンクロの使い方やもっと詳しい情報を読みたい方はこちらの記事をチェックしてください!
#4 ー灯か二灯?多灯のストロボ使ってもっと印象的な写真に!
多灯ライティング
撮影方法の中に、多灯ライティングというものがあります。それは、被写体のどこに光を当てたいか、どこに影を作りたいかを考えてストロボを配置することです。多灯ライティングは、立体的な印象の写真になります。また、複雑な光を作り、アート性の強い作品も撮ることができます。
多灯ライティングのコツ
多灯ライティングのコツは、一台づつ光を当て、どのような印象になるのか確認しながら撮影をすることです。自分で自由に光を動かせることが何よりのポイントですので、横や後ろからも光を当てて沢山の表現方法を知りましょう。
多灯ライティングの活用方法
多灯ライティングはストロボを複数使用する場合もあれば、その場にあるショーウィンドウや自動販売機などの光を一灯に見立てて撮影をすることもあります。外にあるものをライティングの光として活用するのは初めは難しいとは思いますが、光の当たり方による印象をマスターできれば、このようなことも撮影に生かすことができます。
#5 まとめ
ストロボは一灯持ってると撮影の幅が広がりますし、初心者の方でもおすすめです。ライティングも一緒に覚えながら撮影で活用してみましょう。
撮影技術を身につけるには、やはり実践が一番!
FOTORIA出張フォトグラファーとして
撮影のスキルアップをしませんか?
スキマ時間に、好きな場所で
撮影経験を身につけるならFOTORIAへ登録!