「一眼レフで風景写真をキレイに撮りたい」 「自分で撮った写真がいまいちパッとしない」 「いつも同じような写真になってしまう」 このように悩んだことはありませんか? 目の前に広がる自然の魅力を写真から伝えるためにはどうしたらいいのでしょう。 この記事ではそんな風景写真をとるときのコツに関してご紹介します。
#1 各種設定に気を配る
いまいち分からないからと闇雲にシャッターを切っていませんか?
・絞り(F値)
・シャッター速度
・ISO感度
・ホワイトバランス
・絞り優先モード
・シャッター速度優先モード
・プログラムオート
などなど、カメラには設定がたくさんあるので、まずは簡単な設定から見直してみましょう。
ー夜景で暗くてもISO感度を上げすぎない
「写真が暗いときはISO感度をあげればいいんだっけ...」
夕方〜夜景は日が沈んで暗くなり、当然何もしなければ写真も暗く、思うような写真が撮れないこともあるでしょう。
ISO感度を上げることにより写真全体を明るくすることは可能ですが、ISO感度はレンズから取り込んだ光を人工的に明るくなるようにしているので、むやみにあげすぎるとノイズが発生し、画質は荒くなってしまいます。
・いつも画質が悪く感じる
・写真を明るくするためにISO感度だけ上げていた
このような方は絞り値を下げてみたり、被写体に動きがない(もしくは少ない)場合はシャッター速度を下げてみたりと別のアプローチを試みてみましょう。
ーf値はF8~
少し細かい話になりますが、風景写真のF値は8~11程度が理想とされています。
これにはF値とレンズが大きく関係しています。
もちろんレンズの性能によって程度の大小はありますが
・収差(歪み)
・被写界深度(解像度)
・周辺光量(明るさ)
以上3点に影響を与えます。
収差とは撮った写真の歪みのことで、F値を小さければ小さいほど発生しやすくなります。
被写界深度は写真全体の解像度に影響を与え、こちらもF値を下げれば下げるほど、全体の解像度は下がってしまいます。かといって最大まであげればいいのかといえばそうでもなく、上げすぎは「回折現象」という物理現象により解像度は下がってしまいます。
周辺光量は写真の周りの明るさを指し、F値が小さいほど暗くなってしまいます。
全てF値を下げればいいわけでもなく、かといって上げすぎても写真に悪影響を及ぼすこともあるので、風景写真においてはF8~11が推奨されているというわけですね。
#2 レンズを選ぶ
もし複数レンズを所有している方や、次のレンズ購入を検討しているかたであれば「風景写真とレンズ」の相性について知っておくと良いでしょう。
ーおすすめは広角レンズ
今の画角に満足していない、広々とした自然の様子を余すことなく切り取りたい。
そういった方で、レンズ選びに困っているなら広角レンズが良いでしょう。
ズームレンズや単焦点レンズでも焦点距離を短くすることで、広角気味に撮影も可能ですが、やはり専門のレンズには及びません。
風景写真用のレンズ選びにお困りならまずは広角レンズから検討してみてはいかがでしょうか。
ー風景写真と単焦点レンズの関係性
予算的に新レンズを導入できない、という方であれば単焦点レンズを使用してみるのもひとつの手です。
「風景写真に単焦点レンズ?」と首をかしげる方もいるかもしれません。
確かに、単焦点レンズといえば主にポートレートの印象が強いかもしれませんが
・同じ焦点距離のズームレンズより明るい
・ズームレンズに比べて軽い
・焦点距離が決められているので、試行錯誤するようになる
などなど単焦点だからこそ、自分の頭で考えるようになるメリットもあります。
#3 道具やその他ロケーションへの注意点
その他ちょっとしたことに気をつけるだけでも写真は変わるのでチェックしてみてください。
ー三脚を使おう
風景写真とはいえ、三脚で固定してとる方が安定した撮影が可能です。
集合写真用にも使えるので、導入してみて損はない機材でしょう。
ーピントが合わないときは...
ピントが合わない時は先ほどの三脚を使うことはもちろんですが、そういった固定できるものが手元にない場合は前述したF値の調節で写真全体のブレや解像度を改善してみたり、シャッター速度を早くしてみると良いでしょう。
#4 少しの意識で写真は大きく変わる!
風景写真の撮影方法だけでなく、機材や設定までキレイに撮影するためのポイントをいくつか紹介いたしました。
情報量が多く、写真が少し難しいものに感じた方もいるかもしれません。
しかし、誰でも最初は初心者です。ああでもない、こうでもないと試行錯誤しながらプロの写真家も多くの人を惹きつける写真を撮れるまで腕を磨いてきたのです。
一気に全て実行しようとするのではなく、少しずつ設定や環境を変えてどのように変化が起きたのか感じながら自分のレベルアップを感じ、楽しいカメラライフを送りましょう。
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