【カメラアングルの決め方】効果的に写真の構図を使い分けよう

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2018年10月5日

「いろんな知識はインプットしたけどなぜか写真がパッとしない・・」 「なんだか同じような写真しか撮れない・・」 「どこか自分の写真は誰でも撮れそうな気がする・・」 ある程度写真やカメラについて勉強したのにいまいち納得のいく1枚が撮れないなんてことはないですか? 自分の写真とプロのカメラマンやSNSで人の心をつかんで拡散される「バズる写真」は一体何が違うのでしょう。 今回はそんな写真を撮るために必要なテクニック「アングル」について紹介します。 アングルひとつで視覚的に与える印象は大きく変わります。 決して高価なカメラを持っていなくてもできることなので、単調な写真から一歩レベルアップするためにアングルの知識を深めましょう! 最後まで読んでいただくことでカメラアングルの種類やそれぞれのアングルが見た人にどんな視覚的な効果与えるのか勉強できる内容となっていますので要チェック!

#1 アングルとポジションのちがい

まずは「アングル」と「ポジション」の違いを理解しましょう。


横文字だとすこし混同しやすい2つですがそれぞれ日本語に直すと

アングル =「角度」
ポジション=「位置」

それぞれ解説していきます。

アングルとはカメラを向ける角度のことをいいます。
種類は全部で3つ

・被写体を下から煽って撮影する「ローアングル」
・被写体を水平角度から撮影する「水平アングル」
・被写体を上から見下ろすように撮影する「ハイアングル」

注意しないといけないのはアングルとは「カメラの向ける角度」だとということ。
たとえカメラ自体が高いところにあっても撮影のためにカメラを上に向けて撮っていればそれは「ローアングル」です。


一方でポジションはカメラの構える位置です。

こちらも高さ別に3種類

・目線より高い場所で構える「ハイポジション」
・目線と同じ高さで構える「アイレベル」
・自分の腰より低い位置で構える「ローポジション」

ポジションを指定するときはカメラがどこを向いているのか(=アングル)は関係ありません。


これまでの説明からお分かりいただいたように「アングル」と「ポジション」は全く別の概念です。
撮影の際に頭の中でごちゃごちゃにならないようしっかり覚えておきましょう!

#2 ハイアングル

 

ハイアングルは「被写体を上から見下ろすように撮影する角度」でした。

ハイアングルで撮られた写真から受ける印象とはどんなものでしょう?

「見下ろす」。つまりは被写体を俯瞰しているとも言えるため

・町や建築物なら客観性(どんな街並み・建物なのか)
・ポートレートや動物なら愛嬌や可愛さ(上目遣い)

といったイメージを見る側に与えることができます。
客観性にはその写真を通して被写体がどんなものであるかを説明する役割があります。
街並みなどは広角レンズと組み合わせることで「町並みの壮大さ」を演出することも可能です。

ポートレートではハイアングルの撮影により、愛嬌や可愛さを表現することが可能です。
女性であれば上目遣いでこちらを見ているようなドキっとするように見せたり、子供の写真をハイアングルでとれば「親の視点」で写真を見ているような効果を生み出します。

女性にしても子供にしても可愛いさだけでなくアングルの工夫により見る人の目線と気持ちを被写体に惹きつけることが可能なのがポートレートにおけるハイアングルの強みとも言えます。

#3 水平アングル

 

水平アングルは「被写体を水平角度から撮影する」ことでした。

被写体に対して水平角度なので普段見ている景色とあまり変わらない角度からの撮影になります。
つまり既視感や安心感を見ている人に伝えることができますが、一方で何も意識していない写真だと味気ないものになりがちです。

ではいったいどうしたらいいのでしょう?

答えは「シンプルな構図」と「情報の断捨離」。

普段見慣れている景色だからこそ必要のないものは断捨離を行いシンプルに。
「日の丸構図」や「トンネル構図」といったシンプルな構図で被写体への視線を誘導するのも良いでしょう。
上の写真でも犬の顔を真ん中に起き他の情報を「引いて」います。
水平アングルでも視線は自然と「寝ている犬」に引き込まれるわけですね。

#4 ローアングル

 

被写体に対して下から煽るように撮影するローアングルはローポジションと組み合わせることで小さな生き物が自分を取りかこむ全てのものから見下ろされているかのような意識で写真の世界観に引き込むことが可能です。

特に「普段見上げることのないもの」は相性がよく人の心を惹きつけるでしょう。
たとえば花はもっとも典型的な被写体です。

通常、私たちはいつも花を見下ろしています。

いつも見ている景色からあえてローアングル・ローポジションから撮影することで、地面に根を張り、凛として咲く花の生命の力強さを感じさせるとともに、上の写真のように花畑などであれば多くの花とともに群生している様子から壮大さも表現できますね。

広角レンズとの組み合わせで建築物を地面から近い角度で撮ることで迫力や威厳を表現したり、ポートレートでは遠近法により足が近くに、顔が遠くに置くことで顔が小さく、足を長く見せることもできます。

#5 まとめ

今回紹介した3つのアングルを撮影で意識することによってあなたの表現の幅はグッと広がります。

自分はこの写真で何を撮りたいのか?
それはどんなテーマを見る人に伝えたいのか
それならこの角度から撮るのが良いのではないだろうか

場合によっては同じものをいろんな角度からとって見るのもいいでしょう。
表現したいイメージに合わせて「アングル」と「ポジション」を組み合わせる。
今回学んだことを生かして「初心者っぽい写真」から卒業しましょう!

撮影技術を身につけるには、やはり実践が一番!

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