「シャッター速度優先モードってなに?」 「存在は知ってるけど...いつ使えばいいの?」 「どんな効果が得られるの?」 一通りカメラの操作も覚えて次のレベルアップしたい!そう思ったものの、絞り優先モード とシャッター速度優先モードってなんだろう?他の撮影モードと何が違うのだろう?と困惑 したことはないでしょうか。 撮影モードとその特性について理解を深めることは、数ある撮影モードを自分でつかいわ け、理想の1枚を撮れるようになるためにもとても大切なことです。 この記事では、そんなシャッター優先モードに関する疑問を解消するために ・シャッター速度優先モードとはなんなのか ・絞り優先モードとの違い ・シャッター速度と手ブレの関係性 について解説していきます。 シャッター速度優先モードだけでなく、他の撮影モードとの関連性から、モードを使い分け ることの意味についても理解できるように解説しています。ぜひ最後まで読んで参考にして みてください。
#1 そもそもシャッター優先モードとは
シャッター速度優先モードは、カメラのダイヤルにSかTvと表記されています。
・Nikon,OLIMPUS,Sony,FUJIFILMは「S」
・Canon,Pentaxは「Tv」
メーカーによって表記はことなりますが同じモードを指します。
名前からもわかるように、他の設定よりもシャッター速度を優先する設定で、カメラは設定されたシャッター速度に合わせて絞り(F値)やISO感度を自動で設定し、撮った写真が暗くならないように適切な明るさに調整してくれます。
#2 シャッター優先モードと絞り優先モードとの違い
「シャッター速度優先モードと絞り優先モード、ふたつあるけど、どうやって使い分けたらいいんだろう」と思ったことがある人もいると思います。
2つの撮影モードの違いと、使い分けるポイントは「躍動感」を求めるか、「ボケ」を求めるのか。求める表現によって異なるというのがひとつの基準といえるでしょう。
動いている被写体を止まっているように撮影したいのであれば、シャッター速度を早くする必要があります。シャッターを切る速度を早くすることで動きを捉えるので、当然遅くなると、被写体が動いてしまいブレてしまいます。
走っている車を想像してみてください。あなたの目の前を通るのはたった一瞬です。
・絞り(F値)
・シャッター速度
・ISO感度
・露出(明るさ)
・構図
これら全ての設定を自分で調節するには時間がかかりますし、何より考えることが多くなり
ます。
そこで、シャッター速度優先モードを利用します。
止まっているように撮ること(シャッター速度を早くすること)だけを自分で考えて、絞り(F値)・ISO感度・明るさの調整はカメラに任せます。
そうすることで、
・シャッター速度
・構図
この2つを考えることに集中できます。
絞り優先モードの場合はどうでしょう。こちらは花を被写体とします。
花にピントを合わせて背景をボカしたいのなら、絞り(F値)を開放しないといけません。
そこで、絞り優先モードに切り替えます。自分でどの範囲までボカすのか(F値)、構図はどうするのか。それだけを考えて他の設定はカメラに任せます。
ここで、シャッター速度優先モードにしなかったのは、花の写真に躍動感は求めてなかったからです。シャッター速度は写真全体が暗くならないようにカメラに設定を任せています。
車の例でいうと躍動感を表現したかったので、シャッター速度だけ決めて、それ以外はカメラに任せました。
自分のこだわりたい設定に集中して、あとはカメラに任せる。
理想の一枚を撮るために自分とカメラで役割分担をイメージですね。
#3 シャッター速度と光量の関係性
シャッター速度優先モードで撮影する際に、もうひとつ知っておくと便利なのが「光量との関係性」です。
「シャッター優先モードと絞り優先モードとの違い」では被写体の躍動感にフォーカスしましたが、シャッター速度の変化で「明るさ」を調節することも可能です。
短くすれば光を取り込む時間は短くなり、暗く。
長くすれば光を取り込む時間は長くなり、明るく。
「明るすぎるな」「暗いな」と感じる場合にはこの仕組みを理解しておくと便利でしょう。
注意点としては、シャッター速度を長くするときは動かないこと。シャッターを切るまでの時間が長くなるので、その間に少しでも動いてしまうと写真がブレてしまいます。
場合によっては三脚などカメラを固定できるものをつかって動かないよう工夫しましょう。
#4 まとめ
「躍動感」の表現に注力するために、自分とカメラで役割分担するモード。それがシャッター速度優先モードでした。
全ての設定を瞬時に理想の設定にすることができれば良いのですが、それはプロでも難しいことです。
シャッター優先モードだけでなく、絞り優先モードやその他の撮影モードも、撮影シーンごとに「どんな写真を撮りたいのか」というゴールが定まっていると、それぞれ使い分けが可能になり、ベストショットが撮れる確率もグッと上がります。
表現から逆算して撮影モードを使いこなせるようになりましょう。
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