【露出補正の使い方】カメラを上手に使いたいなら知るべき操作

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2018年12月6日

デジタルカメラが主流となって久しいですが、この間技術も大変進歩し、スマートフォンに付いている付属のカメラや小型カメラのようにピントも露出もカメラ自体がちゃんと調節してくれて、誰でも美しい写真が撮れるようになってきています。当然ながらデジタル一眼レフカメラもかなりの技術革新があり、オートでも撮影者の期待に十分応えられる撮影をしてくれるようになりましたし、機能も大変豊富になってきています。 しかし撮影環境や状況によってはオート撮影では明る過ぎたり暗過ぎたりする場合が起こります。そのような場合のために露出補正という機能がほとんどのカメラに装備されています。ここでは、この露出補正の使い方についてご紹介します。

#1 露出補正の仕組み:シャッタースピードとF値(絞り)、ISOとの関係

カメラはデジタルとなった現在でも露出はアナログ的な操作によって調整されています。つまり被写体を撮影する時、シャッタースピードを上げれば光がレンズを通してイメージセンサー(被写体を画像として感知するセンサー)に入ってくる時間が短くなるので暗く写ります。逆にシャッタースピードを下げれば明るく写ります。またF値を上げれば(絞りを閉めれば)光が入ってくる量が少なくなるので暗く写ります。逆にF値を下げれば(絞りを開ければ)明るく写ります。また、ISOという感度(光をとらえる能力)を上げると明るく写りやすくなります。カメラはシャッタースピードとF値(絞り)、ISOを上手に調整することにより適正な明るさの写真が撮れます。(上記の図はあくまでイメージですが、イメージセンサーに入ってくる光の量と時間を調整して同じ撮影をした場合の関係を示しています。)
この操作が慣れないと結構厄介ですが、これをカメラが自動でやってくれる便利な機能がオートモードです。しかし、逆光や被写体と周辺の明るさが違いすぎる場合、被写体全体が明るすぎたり暗すぎたりする場合などにオートモードで撮影すると期待する明るさの写真が撮れない場合があります。このようなオートモードで微妙に明るさを調整したい時に使える機能が露出補正です。つまり、露出補正をするとカメラがそれに従ってシャタースピードやF値(絞り)を微妙に調整して露出を補正してくれるのです。(ISOを調整する場合もあります。)
露出補正はカメラのオートモードによりどこで調整するか優先順位が決まっています。

⦁    プログラムオートの場合

※絞りの限界まで来るとISO感度が変化します。

⦁    シャッタースピード優先オートの場合

※絞りの限界まで来るとISO感度が変化します。

⦁    絞り優先オートの場合

#2 どういうモードで使える?操作と設定方法

カメラの撮影モードには完全お任せのフルオート、プログラムオート、絞り優先オート、シャッタースピード優先オート、マニュアルモードがあります。露出補正はプログラムオート、絞り優先オート、シャッタースピード優先オートの時に行うことができます。(メーカーや機種によりフルオートのない機種もあります。)
設定方法は、まず撮影モードを設定し、後は撮影時に各メーカーの設定方法に従って必要に応じて調整します。設定方法は、Canonの場合はシャッターボタンを半押ししながらサブ電子ダイヤルを回して調整し、Nikonの場合はシャッターボタンの近くにある+/ーボタンを押しながら補正ダイヤルを回して調整、OLYMPUSの場合はフロントダイヤルで調整、PENTAXの場合は+/ーボタンを押した後後電子ダイヤルを回して調整します。このようにメーカーや機種により設定方法が違いますので、マニュアルを確認して操作しましょう。

#3 メーカーによっての違いは?

設定方法については2で述べたとおりメーカーによって多少の違いがあることは勿論ですが、同じ設定でもメーカーにより実際に撮影された画像の明るさに多少の違いがあることがあります。例えば、ニコンとキャノンの近いグレードのカメラの場合でも、同じ露出で撮影した場合キャノンの方が若干明るく写る傾向があります。(年式や機種にもよります。)
従って、使用するカメラのメーカーや機種による特性を知ることも必要です。

#4 シーンによって上手く決めよう!作例と解説

1の「露出補正の仕組み」でも述べたように写真撮影では「シャッタースピード」と「F値(絞り)」「ISO」を調整することで適正な(好みの)露出の写真を撮影することができますが、同じ被写体でもシャッタースピードと露出の調整の仕方で出来上がりが随分と違うものになります。ここでは、シーンによるモードの設定の仕方について解説します。

⦁    色々なシーンで気軽にスナップ写真を撮る場合

観光旅行等で気軽に写真を撮る場合には、プログラムオートに設定しての撮影が比較的間違いのない写真が撮れるのでオススメです。シーンによって逆光であったり被写体と背景との明るさが違いすぎたりする場合には、露出補正を調整すると撮りたい被写体に露出の合った写真が撮れます。

⦁    水の流れを表現したい場合やスポーツシーンのように動きのあるものを撮影する場合

滝や川を撮影した写真には、水の流れが線のようになったものをよく目にすると思います。これはシャッタースピードをできるだけ遅くすることで撮影できます。(この撮影の場合三脚を必ず使いましょう。)またスポーツシーンの撮影の場合、シャッタースピードをできるだけ早くしないと被写体やカメラ自体がブレてしまいます。このようにシャッタースピードを優先して撮影する場合に「シャッタースピード優先オート」で撮影します。撮影シーンにあわせ露出補正をすることで露出の合った撮影ができます。

⦁    風景写真のように被写体全体をはっきり写す場合やポートレートのように目的の被写体のみにスポットを当てた撮影をする場合

風景写真やポートレートの撮影ではシャッタースピードよりピントの合わせ方が重要となります。


つまり、被写体だけでなく写真全体にピントが合った写真(例3)や被写体以外をぼかす撮影(例4)等はF値(絞り)の調整によって決まります。つまりF値を下げる(絞りを開ける)と焦点以外はボケやすくなり、F値を上げる(絞りを閉める)と焦点以外もピントが合っているかのようにはっきりしやすくなります。

 

これは「被写界深度」の違いによるものです。被写界深度とはピントを合わせた部分の前後のピントが合っているように見える範囲のことで、 被写界深度はF値、レンズの焦点距離、撮影距離で決まります。 レンズのF値を下げるほど(絞りを開けるほど)被写界深度は浅く(ピントの合っているように見える前後の距離が短く)なり、F値を上げるほど被写界深度は深く(ピントの合っているように見える前後の距離が長く)なります。
このように絞りを優先して撮影をする場合には「絞り優先オート」で撮影し、撮影シーンでの明るさの状況により露出補正を使って撮影することで、絞りの特性を生かしつつ露出の合った撮影ができます。

#5 まとめ

今回は露出補正について解説致しましたが、性能も飛躍的の向上している最近のカメラを折角使うのですから、優れた機能はぜひ使って撮影チャンスを逃さない上に出来栄えも良い写真を撮影したいものです。

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