絞り優先AEはいつ使えばいい?使うタイミングと使い方のコツを紹介

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2018年10月15日

「絞り優先AEってなんなんだろう…?」 「名前は知っているけどイマイチその機能はわからない…」 そんな方は多いのではないでしょうか。 絞り優先AEはつかうタイミングや使い方によっては撮影者の負担少なく綺麗な写真を取ることができる機能です。 この記事では絞り優先AEについて ・どんな機能なのか ・どのような時につかうのがいいのか ・具体的な手順 について詳しく説明していきます。 最後まで読むことで絞り優先AEがどんなもので、どのようにつかうのか理解していただけるようになっているので要チェックです。

#1 絞り優先AEとは

絞り優先AEでは撮影者は絞り値(F値)のみを決定し、シャッタースピードなどそれ以外の設定はカメラが自動で行ってくれるというモードです。
カメラの絞りは動物の瞳孔の働きに似ており、絞り値で絞りの大きさを変更することで写真を撮影する時に取り込む光の量を調整することができます。
絞り優先AEは撮影モードの中ではマニュアルに次いで自由度が高く、撮影者の思い通りの写真を撮ることが可能です。

#2 どういう撮影に絞り優先AEが一番いい?


絞り優先AEの使用をおすすめするタイミングがいくつかあります。
1つは風景を撮影する場合。絞り値を大きくすることでピントの合う範囲を広げることができ、画面全体にピントを合わせることができるようになります。画面の端までピントが合うため、自然の雄大な風景をボカすことなく満遍なく撮影することが可能です。風景以外にも集合写真など撮影範囲が広い場合に絞りを大きくすると良いでしょう。
また、絞り値が大きい場合は取り込む光の量が少なくなるため、明るい場所での撮影でありがちな白飛びを防ぎます。
もう1つは主役に注目を集めたい場合。絞り値を小さくすることでピントの合う範囲を狭め、背景をボカし、画面の一部にのみピントを合わせることが可能です。
また、絞り値が小さい場合は取り込む光の量が多くなるため、暗い場所でも手ブレの心配が少なくなるでしょう。
ピントの範囲が広いことを専門用語で被写界深度が深い、ピントの範囲が狭いことを被写界深度が浅いと言います。
絞り値の大小でピントやボカしの範囲が変わることや適したシチュエーションについて覚えておけば、絞り値の設定で悩むことが減り、目的に合った写真撮影をすることができるでしょう。

#3 絞り優先AEモードの具体的な手順


まずは撮影するモードを変更するためにカメラにあるダイヤルを絞り優先AEモードに合わせます。カメラによってはダイヤルの表記がAEではなく、AやAvと書かれている場合もあるので、持っているカメラを確認して該当のモードを選択してください。表記が分かりにくい場合は説明書を確認すると良いでしょう。
ダイヤルを絞り優先AEに合わせた後は、コマンドダイヤルを回すことで絞り値を変更することができます。
絞り優先AEを使う時はISO感度とシャッタースピードをオートにしましょう。この2つをオートにすることでISO感度とシャッタースピードの設定はカメラが自動で行ってくれるます。そのため、撮影者は絞り値の設定のみに集中することが可能です。
絞り優先AEでは絞り値はF+数字の組み合わせで表現され、数字が大きいほど絞り値が大きくなり、ピントを合わせる範囲が広くなります。
しかし、範囲が広くなるというメリットばかりではありません。絞り値を大きくしすぎると画質が低下してしまい、綺麗な写真を撮影することができなくなります。明確な意図がある場合は絞り値を大きくしても良いのですが、それ以外の場合は絞り値の設定範囲をF8~F11ほどに抑えておきましょう。
また、絞り値を大きくするとシャッタースピードが遅く、小さくするとシャッタースピードが早くなります。大きくすると手ブレを起こす可能性も大きくなるため、手ブレが気になる場合は絞り値を1番小さい数値に設定してください。

#4 補足

絞り値を変更するだけで思い通りの写真を撮影することができる絞り優先AE。絞り値以外の設定をカメラが自動で行ってくれるため、初心者でも簡単に使用することができる便利なモードです。
しかし、絞り優先AEを使用する上で気を付けたいポイントが4つあります。4つそれぞれの内容と対処法は以下の通りです。絞り優先AEの基本とともに撮影時に意識するようにしましょう。

・手ブレ

絞り優先AEでは絞り値に合わせてカメラが自動でシャッタースピードを決定してくれます。シャッタースピードを自分で決める必要がなく便利な機能ですが、設定されたものが必ずしも手持ちでの撮影に最適なシャッタースピードになるとは限りません。
確認するポイントは2つ。1つはレンズの大きさです。レンズの大きさに適したシャッタースピードでなければ扱いが難しく、手ブレを起こしてしまいます。
もう1つが焦点距離秒です。シャッタースピードが使用しているレンズの大きさに適しているか判断する目安になります。シャッタースピードが1/焦点距離秒を下回ることがないよう注意しましょう。

・写真の明るさ

撮影した時に写真が思ってたような明るさにならない場合があります。写真の明るさを調整する方法は3つ。
1つ目は絞り値の見直しです。取り込む光の量が多くても少なくても良い写真にはなりません。欲しい光量になるように絞り値を変更しましょう。
2つ目は露出補正の使用です。シャッタースピードは露出補正を設定し直すことでも変更することができます。露出補正をプラスにすると明るく、マイナスにすると暗くなります。絞り値と組み合わせて明るさを調整してください。
3つ目はRAW現像の使用です。絞り値や露出補正は撮影前に設定するものなので、撮影後に写真の明るさを調整することはできません。
一方、RAW現像は写真を撮影した後に明るさを調整する機能であるため、思い通りの明るさになるまで何度でも調整することができます。
絞り値と露出補正で対処することが難しかった場合の最終手段として使用することをおすすめします。

・ノイズ

撮影した写真がザラついていることがあります。このザラつきをノイズと呼び、写真の画質を低下させてしまう原因の1つです。
ISO感度を上げすぎるとノイズが発生しやすくザラザラした画質の荒い写真になります。絞り値を小さいものに変更して画質の様子を確認しましょう。
絞り値だけではノイズが改善されないこともあります。その場合にはISO感度の調整が必要です。

・被写体ブレ

手ブレ以外に写真がブレてしまうのが被写体ブレ。せっかく手ブレを防ぐことができても被写体が動いている場合、写真がブレてしまうことがあります。撮影したい対象が動いている場合は絞り優先AEの使用を避け、動体撮影用のモードに切り替えてください。
また、被写体の写りを目立たせようとするあまり、背景をボカシすぎてしまうことがあります。背景をボカし被写体にフォーカスしたい時ほど絞り値を小さくするよう意識することで、ピントとボカしのバランスがとれた良い写真を撮影できる可能性が高くなるでしょう。

#5 まとめ


絞り優先AEは撮影者が意識するポイントは絞り値のみ。それ以外の設定はカメラが自動で行ってくれるという便利な機能です。
それだけでもある程度は綺麗な写真を撮影することはできますが、より綺麗な写真を撮影には知識と工夫が必要になります。
今回は絞り優先AEの使い方やタイミングなど基本的な知識を紹介しました。撮影する時にはこれらの知識とともに、補足の解説を意識することでこれまでよりも綺麗な写真を撮影することができるようになるでしょう。

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